ハウス・オブ・キャッツ 日本語版
タイトル:ハウス・オブ・キャッツ / HoUSE Of CATs
デザイナー:William Attia & Kristian A.Østby
メーカー:テンデイズゲームズ / Aporta Games
発売年:2023
プレイ人数:1人〜6人
プレイ時間:15分
対象年齢:10歳〜
ルール難易度:★★☆☆☆(ロール&ライトゲームだけに基本的な部分はとても簡単。特殊アクションの種類が多いため、ゲームに慣れていた方が理解はスムーズ)
いいポイント
・ベースとなるルールは同じながら、オーソドックスなものからマニアックなものまで4種類のルールでたっぷり楽しめる
・特殊アクションの使いどころの見極めは純粋に面白い
いまいちなポイント
・一番オーソドックスなレベル1を遊んだだけでは、このゲームのポテンシャルがわかりにくい
・凝ったデザインのシートは美しいが、やや見にくい
ユーロゲーム史に燦然と輝く名作「ケイラス」の作者、アッティラが、ノルウェーを代表するデザイナー、オストビーと組んで発表した「ロール&ライト」タイトルです。
プレイヤーは、毎ターン振られる4つのサイコロから3つを選び、シートに描き入れ、より高い得点獲得を目指します。
サイコロに描かれた2〜5までの数字を、その数だけ繋がるように描き入れることができたなら、それらは一つの組として完成し、ゲーム終了時に得点となるのですが、このゲームでは、加えて、完成させるたびにそれぞれの数に割り当てられた特殊アクションを1回使えるようになります。
ベースとなるのは非常にオーソドックスなルールですが、この特殊アクションの効果と使いどころによっては、大きく結果が変わってくるでしょう。
それぞれのアクションは決して派手な効果ではありませんが、それだけに、活かし方が問われることになり、たまらない面白さがあります。
また、特殊な目となる「ネコ」と「ネズミ」をどう描き入れていくかも重要です。数字の組を作るためには、時として邪魔にもなるこれらの目ですが、独自の得点要素にもなっており、そのバランスが問われることになるのです。
また、このゲームでは、ルールが4つ用意されていることも大きな特徴です。
レベル1〜4まであり、レベルで表されていることからわかるとおり、レベルが高くなるほどに、マニアックなゲームになっていきます。
加えて、組を完成した時に使用出来る特殊アクションの組み合わせは、タイルによってゲームごとにランダムで決められるため、ゲームごとにどう手を進めて行くか、臨機応変にプレイする必要があるでしょう。
本格派の戦略ゲームで好評を博したデザイナー、アッティラによるゲームだけに、シンプルながら、ゲーム好きを唸らせる内容になっており、ロール&ライトらしい遊びやすさを持ちながらも、満足度の高い一作になっています。
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ハウス・オブ・キャッツ 日本語版
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